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ハガニア

2023.08.01

アプガン砦

Fort Apugan

観光

大砲のレプリカが残る要塞跡

スペイン統治時代、チャモロ族の大反乱に対抗するために建造されたスペイン軍の要塞跡。太平洋戦争時には日本軍が砲床として使用していたこともあり、大砲のレプリカが3基設置されています。高台にありハガニアの街と海が見渡せます。

スペイン統治時代から太平洋戦争…各時代の名残を見せるアプガン砦

スペイン広場の裏手、ラッテストーン公園を越えて坂道を上っていくと在る、小高い丘に築かれた砦。
アプガン砦と呼ばれることが多いですが、正式名称は「サンタ・アグエダ砦」。1800年に当時のスペイン総督マニュエル・ロムが妻の名(ドナ・アグエダ・デル・カミーノ)からとって名付けたそう。

この砦にある看板には、1800年にマニュエル・ロムが自ら築いたと書いてありますが、1671年にチャモロ人の大反乱に対抗するために建造されたとも言われています。

ちょうど1668年から1695年の間は、キリスト教やヨーロッパ文明をマリアナ諸島で確立させようとするスペイン人と原住民のチャモロ人の間で戦争が勃発していた時期なので、1671年説が有力なよう。1669年には、グアムで初のカトリック教会『ハガニア大聖堂バシリカ』が建てられ、ハガニアの街はすでに首都でした。スペイン人や宣教師の拠点になっていたのでしょう。
 


ただ、この砦の下のスペイン広場にスペイン総督邸があったのは1736年~1898年と言われているので、1800年に総督邸に住んでいたマニュエル・ロムが裏手の丘から攻め入られるのを防ぐために建設したとも考えられます。

この砦は、時代の移り変わりと共に、使われ方も変わっていたようで、1671年に建てられた砦を、1800年にマニュエル・ロムが再建築したのかもしれません。

しかし、19世紀後半には、すっかり要塞としての役目はなくなり無用の長物となっていたため、スペイン人は軍用倉庫として使用していたそうです。

この大砲はメキシコで作られたレプリカだそう。

コンクリートの階段や手すりが設けられ、展望台としても人気のスポットに。

19世紀の終わりに、グアムがアメリカ領になってからは、海軍の通信拠点として活用され、しばらくして海軍の公園に整備されたそう。第二次世界大戦が勃発すると、次は日本軍に占拠され、砲床として使われます。戦後は平和公園として整備され、多くの観光客がこの地に訪れるようになりました。



スペイン統治時代から第二次世界大戦と歴史を刻み、今なお名残を感じさせるアプガン砦で、その時代の人たちがどんな景色を望んできたのか思いを馳せてみてはいかがでしょう。

フォトギャラリー

基本情報

住所

183 Francisco Javier Drive, Agana, Guam

営業時間

終日開放

休業日

無休

Wi-Fi

なし

送迎サービス

なし

アクセス

【車】
タモンから1号線を南下、ハガニアへ。ハガニアの1号線と4号線の交差点を「アガニャ・ロータリー」※を利用し、4号線へ入る。そのまま4号線を直進し、『アガニアショッピングセンター』手前の交差点で右折、33号線へ入る。高等裁判所の横を通り、ラッテストーン公園の手前を左折。二股を斜め右に進み7号線を進むと、アプガン砦への入口が右側にあります。タモンから車で約20分。
※1号線を南下してくると、4号線へは左折になりますが、この交差点では左折ができませんので、交差点はひとまず直進し、「首長キプハの像」を越えてすぐ右折し、ぐるりと「アガニャ・ロータリー」を回り、4号線へ入ることになります。
 

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